初めて子猫を飼う方へ
ワクチン接種
室内飼いだから大丈夫と思われる方もいると思いますが、何かの拍子に外へ出たり、新しい猫を迎える際、たまたま伝染病に感染していたなどいつ感染するかわからないので感染前に予防しましょう!
当院では3種と5種と6種のワクチンを用意しています。
感染前にと話しましたが、中には母猫のお腹にいる頃から感染している病気もあります。それは猫白血病です。見た目ではわからない病気で感染している猫との接触(グルーミングや食器の共有など)から感染することもあります。それから同じく見た目でわからない病気で猫エイズもあり、これは感染猫とケンカをして噛まれることで感染します。これらは感染していても発症しなければ、見た目はいたって健康な猫を同じなのです。
血液検査で感染しているかがわかります。興味のある方はご相談ください。
フィラリア接種
フィラリア症とは蚊に刺されて体内に小さな虫が入り、その虫が心臓に寄生する病気です。
犬だけの病気と思っている方も多いと思いますが実は猫も感染するのです!
虫が寄生すると食欲不振や咳、嘔吐、呼吸困難などの症状を見せることがあります。それから体内に入った虫が血管の中で死んでその虫により肺に炎症を起こすこともあります。そして中には、呼吸困難を起こして突然死をする子もいます。
外に出さなければ大丈夫と思う方もいらっしゃいますが、室内で蚊に刺されることはありますので、猫も犬と同じように予防することをオススメします!予防は5~11月まで月に1回のペースで予防薬の投与となります。
便検査
便検査も猫を飼われる上でやっていただきたい事の1つで、便検査では腸内細菌の状態や腸内寄生虫に感染していないか調べることができます。特に寄生虫は感染することで下痢、嘔吐、食欲不振、発育不良など体調を崩す原因と成る事もありますので、定期的な検査をオススメします。
※予防接種時、当院では”無料で便検査”をしております。
ノミ・ダニ予防
ノミ・ダニは全身どこでも寄生します。ノミは寄生すると噛まれた事によりアレルギー反応を起こし痒がったり、腸内寄生虫に感染することもあります。ダニからも伝染病に感染する事もあります。
また、ノミ・ダニを介して人にも感染する病気があります(猫ひっかき病、SFTS… etc)。
猫は室内飼いが多いですが、外へ出てしまった時についてしまったり、ノミでは飼い主さんが外でノミの寄生している猫とたまたま接触して自宅にノミの卵を運んでしまい寄生するという事もありますので、こちらも予防をオススメします。
不妊手術
猫はオスもメスも発情期が来ると普段とは違う鳴き声で鳴いたり、相手を求めて外へ出て行ってしまったりと飼い主さんが望まない行動をとったりします。そして猫は交尾をすると排卵してほぼ確実に妊娠します。それから外へ行くことにより事故にあったり、伝染病に感染してしまうこともあります。
不妊手術は生殖器に関わる病気のリスクを減らすこともできますし、発情期の猫の行動を抑えたり、出産は望んでいないという方は、不妊手術をオススメします。
もし出産すると猫は多産であることが多く、里親さんが見つからずにノラ猫になってしまう猫も少なくありません。こういった猫を増やさないために考えて頂ければと思います。